Friday, October 22, 2010


9月も終わりかけたある週末
桜の下でお茶会をした。

抹茶の緑、桜の淡いピンク、そして晴れた空のブルー
なんとも綺麗なコントラスト。

甘い桜餅と、ほろ苦い抹茶に舌鼓を打ちながら
春ってやっぱりいいなぁ…
日本人でやっぱり良かったぁ…
と、しみじみ感じる春のひととき。

メルボルンから1時間くらい東へ。
色鮮やかなシャクナゲで有名な
National Rhododendron Garden にたどり着く。
日本から15年くらい前にやって来た
桜の木が沢山あるところ。
前々から、どうしても桜の季節に行きたかったところ。

でもこの桜たち…
華やかさが無くちょっと寂しい。
日本の桜で言うと3分咲きくらい。
でもそれが、どうやらこっちの桜の満開らしい。

桜の美しさは、日本の風土が生み出す自然の芸術。
日本の気候、土壌、水質、どれが欠けても
桜は綺麗に咲くことができないのかもしれない。

はるばる海を渡って来た桜たち
きっと日本が恋しいんじゃないかな。
それでも静かに、今年も可憐な花を咲かせている。

華やかさはないけれど
でも、けなげで、とっても愛おしい。

chi

Thursday, October 21, 2010

まわり道



雨が多くて、冷たい風がビュービュー吹いて
低い雲が立ち込める灰色の重たい空…
そんな冬が、いつの間にやら過ぎ去っていたメルボルン。

「寒いね~」って言いながら待っていた春が
気がついたら、もう足早に通り過ぎようとしている今日この頃。

桜や木蓮、藤やサツキやバラ…
明るい日差しの中で、色んな花が競争しながら咲く季節。

どこからともなく漂ってくる、やさしい香りに誘われながら
今日もゆっくり、まわり道して帰ろうっと。

chi