
9月も終わりかけたある週末
桜の下でお茶会をした。
抹茶の緑、桜の淡いピンク、そして晴れた空のブルー
なんとも綺麗なコントラスト。
甘い桜餅と、ほろ苦い抹茶に舌鼓を打ちながら
春ってやっぱりいいなぁ…
日本人でやっぱり良かったぁ…
と、しみじみ感じる春のひととき。
メルボルンから1時間くらい東へ。
色鮮やかなシャクナゲで有名な
National Rhododendron Garden にたどり着く。
日本から15年くらい前にやって来た
桜の木が沢山あるところ。
前々から、どうしても桜の季節に行きたかったところ。
でもこの桜たち…
華やかさが無くちょっと寂しい。
日本の桜で言うと3分咲きくらい。
でもそれが、どうやらこっちの桜の満開らしい。
桜の美しさは、日本の風土が生み出す自然の芸術。
日本の気候、土壌、水質、どれが欠けても
桜は綺麗に咲くことができないのかもしれない。
はるばる海を渡って来た桜たち
きっと日本が恋しいんじゃないかな。
それでも静かに、今年も可憐な花を咲かせている。
華やかさはないけれど
でも、けなげで、とっても愛おしい。
chi